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デザイン まだない未来 構想するなる

2007年、Steve JobsがiPhoneを発表する姿を見たとき、私は「世界が変わる」と直感しました。

美しいプロダクトであること以上に衝撃を受けたのは、テクノロジーとデザインによって、これまで存在しなかった体験が生まれ、人々の生活そのものが変わっていくことでした。

その後、2011年にサンフランシスコへ渡り、AirbnbやInstagram、Uberをはじめとする新しい企業が次々と生まれていく姿を目の当たりにしました。そこでは、デザインは単にものを美しくするためのものではなく、ユーザーを理解し、事業をつくり、未来を形にするための重要な力として扱われていました。

「日本でも、必ずデザインがビジネスの中心になる時代が来る。」

そう信じて、2011年にグッドパッチを創業しました。

それから15年。

デザインを取り巻く環境は、大きく変わりました。

多くの企業にデザイナーが存在し、UI/UXや顧客体験という言葉が当たり前に使われるようになり、デザインはプロダクトだけでなく、事業や組織、ブランド、経営にまで領域を広げています。

そして今、私たちはAIという、スマートフォン以来とも言える大きな変化の入り口に立っています。

AIによって、アイデアを形にするスピードは劇的に上がりました。これまで専門家が多くの時間をかけていたことを、誰もが短時間で実現できるようになりつつあります。

だからこそ、これからますます重要になるのは、「つくれるか」だけではありません。

何をつくるのか。 なぜ、それをつくるのか。 誰のために、どんな未来をつくるのか。

正解のない問いに向き合い、まだ存在していない可能性を描き、人とテクノロジーとビジネスをつなぎながら、実現すべき未来を構想する。

私は、これからのデザインが担う役割は、そこにあると考えています。

グッドパッチにとって、AIは人間の創造性を置き換えるものではありません。人間の可能性を拡張し、より遠くまで構想し、より速く試し、より多くの未来を実現するための新しいパートナーです。

私たち自身も、AIを前提に仕事のあり方やデザインプロセスを問い直しながら、デザインとテクノロジーの可能性を広げ続けています。

創業以来掲げてきたミッションは、変わりません。

「デザインの力を証明する。」

ただ、その「デザインの力」が意味するものは、時代とともに進化していきます。

これまでグッドパッチは、デザインによってプロダクトや事業を前進させてきました。

これからはさらにその先へ。

企業や社会が向かうべき未来をともに構想し、その未来を実現するところまで伴走する。

予測できない変化が続く時代だからこそ、未来は待つものではなく、自分たちで描くものだと思っています。

デザインの力で、まだない未来を構想し、実現する。

グッドパッチはこれからも、世界を前進させるデザインを生み出し続けます。

土屋 尚史

株式会社グッドパッチ 代表取締役社長